3/30に70歳の女性が来られました。知り合いに勧められて遠方から来られました。
症状は思いのほかひどく両肩の痛みと右ひざの痛みのために昨年仕事もやめてしまったとのことです。まず肩を診させていただいたところ五十が他のような症候は有りません。どうも首のほうからきている痛みのようです。普通に診察台で寝ていただいているだけでも両手がしびれて痛むとおっしゃいます。なんでも夜間布団をきて寝ていてもその布団が手で跳ね除けられないほどだと言います。
膝も診たところ階段の昇降と正座が出来ません。階段では特に右足で上る右足で降りるときに強い痛みが出ていました。左も痛みますがたいしたことはありません。
膝の痛みは当院の治療にはよく反応し治療効果が出やすい疾患です。動体療法と運動療法で仙骨と骨盤を調整します。
その後首の治療と肩の特殊な運動法を交えた運動も行います。膝については膝自体はそれほど触りません。膝の周りの筋肉特に太ももの筋肉をとにかく緩めるようにします。その後特殊な膝の運動であるMWMSを行いました。治療後肩の痛みはあまり感じませんが完全に痛みが取れていることはありませんでした。でも随分痛みは少なくなっています。
右膝はほとんど痛みを感じません。ためしに一段だけの階段を上り下りしていただきましたが大丈夫です。正座にも挑戦してもらいます。正座ははじめは少し小さい枕を入れて始めました。大丈夫そうなのでマクラ無しです。痛みはありません。ただ膝の関節が離れるようないやな感覚があります。でもあまり深追いはやめて次回に治療は残しておきます。帰るときは痛みが随分ましですが残念ながら時間がたつと1/3程度は逆戻りすることが有ります。三歩進んで二歩戻る感じです。
それでも正座が出来ただけでも驚きでした。遠方でもあり一週間に一度だけ来ていただきます。
4/10 二度目の来院です。先日の治療の帰りはすごく楽でその日はとても調子よかったと話されています。でも次の日には又痛みが大分戻っていたとのことです。先日と同様の治療を行います。今日は膝の関節の離れるような感じをとる為に正座をしていただいた後も何度か関節の調整を行いました。
4/16 4/23 四回目の来院をされました。今まで夜間寝ていても布団が手でどけられ無かったことが嘘のようで今ではゆっくりと痛みも無く寝ていると話されました。又階段も痛みがありません。次回は二週間後に来ていただきます。
5/9今までの症状はもうありません。又元気になったので仕事も出来そうだと話されていました。その年ではもういいじゃないですかと大笑いをして本日で治療は終わりました。体の手入れのためつきに一度程度はきたほうがいいですよと話終了としました。膝の痛みにもいろいろありますがよく治療が奏功する疾患です。